私たちレイニーフロッグは、今まで日本で100タイトル近いゲームを、Nintendo Switchで50タイトル以上のゲームをデジタル販売してきました。その結果、日本のニンテンドーeショップにおける最大パブリッシャーの1つとなっています。2019年には日本とアジアでパッケージ版の販売を開始し、日本のゲーム業界での経験を確実に積んでいます。
 
さて、この度は長年培ってきた情報を共有するため、ブログを始めることにしました。皆さんの興味を引く内容になれば幸いです。何か取り扱ってほしいテーマなどありましたらお知らせください。よろしくお願い致します。
 

日本で独自にゲームを売り出す

レイニーフロッグは専門スキルや日本市場に関する知識を駆使し、成功につながるよう最善を尽くしている。日本の消費者へ向けて各ゲームをどのような位置づけにし、どう売り出すのか慎重に策を練るのだ。当然これがベストなアプローチだと考えているが、もし独自に売り込むと決めた場合は、以下のヒントを参考にしてほしい。

1. ゲームのタイトルを日本語にする

日本のeショップを見てみると、売り上げ上位にランクインしている「Dead Cells」や「Stardew Valley」、「Cuphead」などは日本語になっていないため、タイトル変更は必要なのかと疑問に思われるかもしれない。だが実は必要なのだ。これらの3タイトルは特別なケースと言える。世界で人気を博し、口コミで高い評価を得ているため、タイトルが何であろうと売り上げが見込める。だがそうでない場合は些細なものでも助けになるため、まずはタイトルを現地の言葉にするのがいいだろう。ヨーロッパの国々とは異なり、日本では英語が広く使われていない。日本人は難なく英語を読むことができるが、あなたのゲームの知名度が高くなく、他の数多くのゲームと張り合うには、タイトルを日本語にしたほうが常にいい結果が出る。「Frozen(アナと雪の女王)」や「STAR WARS」といった人気の映画も邦題があるくらいだ。

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日本のゲーム市場を理解するということ

3大家庭用ゲームコンソール市場であるヨーロッパ、アメリカ、日本には、それぞれの特色がある。中でも日本は疑いなく、他の2つとは一線を画していると言えるだろう。以下に何が違うのかを挙げてみる。
 

1.様子を見る

全体的に日本人は新しいものに対して慎重で、新商品を率先して試すタイプではない。ヨーロッパのプレイヤーは友人にその作品の話をしたいがため、誰よりも先にプレイする人間になることを厭わないが、日本の消費者は新商品に飛びつきたがらず、その商品の確かな情報を得るまで待つのだ。つまり、日本で新商品を手掛けることは、ヨーロッパやアメリカで行うよりもさらなる困難を伴う。ゲームの場合、日本のプレイヤーに商品を手に取ってもらう重要な方法の1つとして、プレイできる体験版をリリースすることが挙げられる。体験版をプレイした人が実際の消費者になる転換率は非常に低いが、体験版をリリースすると徐々にではあるが購入者の数が確実に増えていくことが分かる。これは、体験版があまり結果につながらないヨーロッパやアメリカの市場とは逆の現象だ。この理由の1つとしては…(ポイント2参照)
 

2.ゲームレビューがオンライン上に存在しないということ

アメリカやヨーロッパでは、メジャーなサイトから小さな趣味程度のサイト、個人のブログ...